プラットフォーム事業
2023年入社(新卒)
黒澤 樹生
高専で語学やビジネス科目、大学で経営やスタートアップ、起業家育成を学び、2023年にエル・ティー・エスへ新卒入社。入社後はグループ会社であるLTSリンクに出向し、アサインナビ、研修・トレーニング、プロフェッショナルハブなど、複数の事業に携わっている。
起業への関心から、事業をつくる仕事へ。LTSリンクとの出会い
私の学生時代は、少し変わっているかもしれません。普通科の高校に進んだのではなく、高専に入学しました。高専というと工業系や理系のイメージが強いと思うのですが、私が所属していたのは国際ビジネス学科です。商学、経済学、経営学、法学などのビジネス科目に加えて、英語だけでなく中国語や韓国語、ロシア語から1つを選んで学べる環境でした。
もともとビジネスや起業に関心があり、高専での卒業研究では「起業家の育成」をテーマにしました。その後、大学に編入してからも、スタートアップエコシステムを研究するゼミに所属しました。地域の経営者の方々と学生が集まり、ビジネスアイデアを考えるイベントに参加したり、お酒好きのメンバーで「自分たちが一番美味しいと思えるお酒をつくろう」と動いたり。学問として経営を学ぶだけではなく、実際に何かを立ち上げる手前の試行錯誤に触れていた学生時代だったと思います。
今就職活動を振り返ると、決して計画的に進めていたわけではないように思います。大学院に進む選択肢も、自分たちで動かしていた事業を続ける選択肢もありました。そんな時に、オファー型の就活サービスで声をかけてもらったのが、LTSでした。当時、コンサルタント職の話もいただいていました。ただ、私にとって魅力的だったのは、LTSリンクのビジネスプロデュース職でした。既にあるサービスを伸ばしながら、新しい事業づくりにも関われる可能性がある。そこに、自分が学生時代から関心を持ってきた「事業を創る」というテーマとの接点を感じました。
選考の過程では、様々な社員と話す機会がありました。面談では、会社の良いところだけでなく、今の事業の状況や、できること・まだできないことも本音で伝えてもらいました。最後は、採用担当の方から「皆が気にかけて待っていました」と電話をもらったことも忘れられない思い出です。LTSリンクとの出会いは、タイミングや人との縁にも動かされた意思決定だったと思っています。
正解のない立ち上げとサービス創り。顧客価値を問い続けた日々
入社後は新卒を対象とした全職種共通の研修を経てLTSリンクに配属となり、本配属までの3か月間、研修の一環として各事業の現場で実際の顧客ニーズに触れる経験を積みました。その中でも印象に残っているのが、その後担当することになるアサインナビという、案件と人財をつなぐプラットフォーム事業での経験です。休眠会員の方へのアプローチを通じて、多くのユーザーと直接対話する機会がありました。実際にお話を伺う中で、「なぜこのサービスを利用するのか」「どのような課題を抱えているのか」といった生の声に触れることで、それまで机上では見えていなかった顧客ニーズへの理解が深まりました。また、お客様とのコミュニケーションに対する心理的なハードルも大きく下がり、自分の伝えたいことだけでなく、相手の意図を汲み取りながら対話を進める力を磨けたのは、当時の経験があったからだと思います。
その後アサインナビに本配属され、今度は既存サービスならではの難しさにも直面しました。顧客基盤も運用の歴史もあるからこそ、「なぜこのやり方なのだろう」と思うことも多かったです。そこで同期と一緒に、現場で感じた違和感や改善案を整理して蓄積していました。すぐに変化は生まれなくても、その視点は後の改善提案の土台になったと思います。当時、役員や先輩から繰り返し問われたのが、「それは本当にお客様のほうを向いているのか」ということでした。自分では、お客様の要望に対してきちんと返しているつもりでした。でも、言われたことに対して一対一で返すだけでは、価値提供としては足りないことがあります。
お客様が口にしている課題の奥には、組織の状況や、事業上の狙い、言葉になっていない困りごとがある。たとえば「営業が足りない」という言葉の背景に、本当に営業人数が足りないのか、営業はいるけれど攻めるべき領域が定まっていないのかでは、提供すべき支援は変わります。こうした背景を仮説として考えられるようになるまでには時間がかかりましたが、この問いは今でも自分の中に残っています。
2年目に入り、アサインナビの顧客企業から寄せられた人材育成の課題をきっかけに生まれた研修・トレーニングサービスの立ち上げにも携わりました。もともと新しい事業やサービスづくりに関心があり、先輩から声をかけていただいたことをきっかけに関わり始めました。ここで経験したのは、まさに「事業化していくプロセス」です。お客様が、どのような課題を抱えているのかを理解し、その課題に対して私たちがどのような価値を提供できるのかを考えながら、サービス内容の検討から営業資料の作成、提案活動まで幅広く経験しました。新しいサービス創りは、アイデアを出すだけでは進みません。お客様の声をもとに仮説を立て、社内のメンバーや先輩、役員と議論を重ねながらサービスを磨いていきました。実際に提案し、反応をいただきながら改善を繰り返す中で、お客様の課題解決につながる価値を形にしていく面白さを実感しました。LTSリンクには、若手であっても「やりたい」と声を上げれば挑戦できる環境があります。ただし、任せてもらえることと、うまくできることは別です。実際には壁にぶつかりながら、先輩や役員からフィードバックをもらい、少しずつできることを増やしていく感覚でした。その意味で、早い段階から新規サービスに関われたことは、今の自分にとって大きな財産です。
プロハブで身についた、課題を捉える視点と推進力。人と企業をつなぐ責任
現在は、プロフェッショナルハブ(以下、プロハブ)でクライアント企業への営業やマッチングに関わっています。プロハブは、企業の様々な課題に対して、豊富な経験や専門性を持つプロフェッショナル人財を柔軟な形で活用いただくサービスです。私はお客様の課題を聞き、必要な人材像を整理し、プロフェッショナルの方との面談や提案につなげています。
実は異動当初は、すぐに前向きに捉えられていたわけではありませんでした。というのも、私はもともとアサインナビに強い愛着があり、立ち上げ途中だった研修サービスも最後までやり切りたいという思いがあったからです。最初の数カ月は、企業からの依頼内容をもとに候補者を探し、提案する動きが中心で、自分が介在する価値を十分に掴めていませんでした。今振り返ると、この事業で自分が果たすべき役割を見つけきれていなかったのだと思います。
転機になったのは、実際に担当企業を持って動き始めてからです。お客様であるSIerやコンサルティングファーム、事業会社のPM・アサイン担当者と対話し、プロジェクトの課題を理解した上で、「どのような人材であれば課題を解決できるのか」を考えながら提案を行うようになりました。そうした経験を重ねる中で、この仕事は単に人と案件をつなぐだけではなく、お客様の課題解決に向けた最適な選択肢を考え、価値を生み出していく仕事なのだと実感できるようになりました。また、この仕事を通じてスピード感や課題を構造的に捉える力も鍛えられました。お客様の課題やプロフェッショナルの稼働状況は常に変化するため、必要な確認や調整を素早く行いながら、お客様のプロジェクトは今どの段階にあり、何がボトルネックになっているのかを考える機会が多くあります。その結果、業界や業務、プロジェクト全体を以前よりも立体的に捉えられるようになったと感じています。
さらに、プロフェッショナルの方々との接点も私にとって大きな学びになっています。経験豊富なコンサルタントや事業責任者など、高い専門性を持つ方々とお話しする機会がありますが、こちらの理解が浅いとすぐに伝わります。「この人は分かっていない」と思われたら、信頼関係を築くことも、本音や価値観を伺うこともできません。だからこそ、少ない案件情報の中でも仮説を持ち、何を確認すべきかを考えながら面談に臨んでいます。プロフェッショナルの方と一緒にプロジェクトの課題をひも解いていく中で、「なぜそう考えたのか、後学のために教えてください」とお聞きすると、丁寧に思考のプロセスを教えてくださいます。また、ご自身の仕事への想いや事業の展望を伺う中で、「こんな事業の可能性もあるのではないか」と新たな発想を得ることもあります。企業と人をただ引き合わせるのではなく、双方の状況を理解しながら新たな可能性を広げていく。その責任の重さと面白さを、今は日々感じています。
置かれた場所を、自分で機会に変える。事業を引っ張る存在へ
将来的には、自分で何かを立ち上げる、あるいは立ち上がった事業を引っ張っていける存在になりたいと考えています。学生時代から関心を持ってきた「事業創り」というテーマは、形を変えながら今も自分の中にあります。そのために、現在のプロハブ事業で伸ばしたいのはアカウントマネジメントの力です。特定のお客様に対して、どのキーパーソンと関係を築き、どのように価値提供の幅を広げていくのか。お客様の事業や組織を理解し、目の前の案件だけでなく、その先の可能性まで考える。こうした力は、どのような事業を進める上でも必ず必要になります。
LTSリンクの仕事は、企業と人を「つなげる」だけでは終わりません。つながりを通じて事業の可能性を「ひろげる」。そして、新しいサービスや事業を「うみだす」。私自身も、アサインナビ、研修・トレーニング、プロハブと複数の事業を経験する中で、そのプロセスを少しずつ体感してきました。
就活生の皆さんに伝えたいのは、最初の選択だけでキャリアの全てが決まるわけではないということです。もちろん、自分が何に関心を持っているのか、どんな環境が合いそうかを考えることは大事です。でも、どこに行ったとしても、その場所で何を学び、どんな機会を掴みにいくかの方が、長い目で見ると大きいのではないかと思います。LTSリンクには、経験豊富な方が近くにいて、若手にも本気でフィードバックをくれる環境があります。時に厳しい問いも飛んできますが、それはお客様に向き合い、事業を前に進めるために必要なものです。自分から動き、手を挙げ、分からないことを吸収しながら成長したい人にとっては、面白い機会がたくさんある場所だと思います。
私自身もまだ成長の途中です。それでも、これまでの経験を通じて、置かれた場所を自分で機会に変えていく感覚は少しずつ身についてきました。これからも、よい人とよい企業をつなぎながら、その先にある新しい価値や事業の可能性にも向き合っていきたいと思っています。
※ 記載内容は2026年5月時点のものです。


