コンサルティング部門
2022年入社(新卒)
小澤 陸
東京大学大学院修了。学生時代は経済学を専攻。新しいものを生み出す仕事に興味があったことからコンサルティング業界を志望し、個人の想い・キャリア形成に真摯に向き合う姿勢に強く共感したLTSに入社。入社後はクライアントの事業戦略策定やデータ基盤、データ分析ツールの運用設計の支援等に従事。その他新卒採用・育成にも参画している。
個を尊重するチームの中で、コンサルタントとしての能力を磨く日々
私が所属しているStrategy Design & Activate事業部は、クライアントの成長戦略を描いたり、データからインサイトを導き出したり、といった案件を担当しています。案件ごとに異なる業界や企業文化に触れるため、専門用語やその業界特有のビジネスモデル、最新の市場動向等、幅広く理解する必要があり、常に学び続ける日々ですね。
現在担当しているのは、エンターテインメント業界のクライアントに対して事業の成長戦略を描くというプロジェクトです。エンターテインメント業界は、ユーザーとの直接的なコンタクトが必要であることから感性が重要になりますが、その基となるのはデータや事実です。データを分析しながら確固たる事実を積み上げて、どのような感性に働きかけるかを決めていきます。この過程で、業界の特性や最新のトレンドを理解し、クライアントの目線に立って新しいビジネスを考えていきます。コンサルとしての関わり方は業界ごとに大きく異なるわけではないので、共通スキルを磨きつつ、毎回新しい知識を得ることができていると思います。
入社してからこれまでにいくつものご支援を進めてきましたが、仮説を立てることの必要性・重要性を強く感じています。例えばどんなプロジェクトにおいてもヒアリングをする機会がありますが、その場で初めて知るのではなく、何を聞くのかという明確な目的設定と、そこから得られるであろう情報の仮説を立てておくことが準備として欠かせません。ヒアリング=自分の考えを検証する場であることを常に意識することで、得られた情報を基に次の行動や判断を迅速に進めることができるのです。
仮説立てについては、自分はまだまだ力が足りないな、と思います。先輩に相談をしてフィードバックをもらうことがありますが、先輩方の設定した仮説はほぼ正しく、その精度に感銘を受けています。経験値が必要な部分もあるためすぐにその域に届くとは思いませんが、コンサルタントとして効率的かつ質を向上させるためにも、この能力を磨いていきたいです。
考えることが好きな自分が選んだコンサルティング業界 欠かせないのは誠実に仕事に向き合う姿勢
大学院で経済学を学んでいた私は、当初博士課程まで進むことを考えていましたが、探求や考えることそのものも好きという自分の特性をふまえ、多くの業界・様々なテーマに携わることができるコンサルタントが自分に合っているのではないかと思い、コンサルティング会社中心に就職活動をしていました。数社の面接を受けていて、コンサルティング業界の特性なのかドライな印象を受けることが多かったのですが、LTSは大きく異なっていました。私の希望や想いを真摯に聞き、私の未来を一緒に考えるという姿勢で向き合ってくれたのです。この姿勢を持つ方々と一緒に働きたいと感じ、入社を決めました。
入社後は同期25人で2カ月間の新卒向け研修を受講。社会人として必要なスキルはもちろん、コンサルタントとして持つべき姿勢も学びました。同期とは研修を通じて互いに切磋琢磨しながら仲を深めていきました。今でも定期的に近況の話をしていて、日々の大変なことを率直に話し合える大切な存在になっています。
配属後は、コンサルタントとして不動産や通信、情報、国等、様々なクライアントのプロジェクトで経験を積みました。その中で気付いたことは、コンサルティングという無形のサービスを提供する仕事だからこそ、クライアントとの信頼関係構築が重要だということです。無形商材=私たちが生み出す成果やプロセスにお金を払ってもらっている、と考えると、私たちのご提示内容に信頼を持っていただく必要があるわけですが、そのためには私たちの行動・対応が誠実であったかどうかが重要なポイントの1つとなります。提案内容の価値を確保することは大前提として、その信頼性を高めるためにも常に誠実であることを意識しています。
また、入社当初と大きく意識が変わったのが「評価の基準」です。最初は自分の頑張りを上司がどう見ているか、という「自分基準」で成果を捉えていましたが、コンサルティング業界においてはそれでは不十分だと気付いたんです。自分がどれだけ頑張ったと思っても、それがクライアントにとって満足できるものでなければ全く意味がありません。クライアントにとってどれだけ価値があるか、「クライアント基準」で合格点かどうかの目線がなければ喜んでいただける良いご提案はできません。クライアントに満足していただけるものをご提案したい、という考えで今も業務に取り組んでいますし、今後も大切にしていきたいと思っています。
失敗経験は自分を成長させる大切な機会 クライアントに価値ある貢献をし続けたい
コンサルタントの仕事は、クライアントが現在時点でご存知ではない・お気付きでない情報をお伝えして意思決定をしてもらうことが本質であり、そこに価値があると思っています。そのため、こちらからの情報提供に対し、クライアントからポジティブな反応があると嬉しい気持ちになりますし、やりがいを感じる部分でもあります。
印象に残っている出来事として、クライアントから突然データを渡され、分析を依頼されたことがありました。そのデータはクライアントが見ても何に役立つのか、どう使えばよいのか答えが見出せていないもので、私としてもどうすればよいのかと最初は悩みました。しかしクライアントはLTSなら何かを引き出してくれる、と信じて依頼をしてくれたはずです。その期待に応えるべく、データを読み解き、分析し、インサイトを出すに至ったのですが、その結果を大変喜んでくださいました。困っている状況にあるクライアントに価値あるインサイトをお伝えし、その反応を直接感じられること、そして意思決定に役立てていただけることが、戦略コンサルタントとしての醍醐味だと思います。
入社から2年半となるキャリアにおいて、最も自分を成長させてくれたのは実は失敗経験です。1年目に参画したある案件で、コンサルタントとしてのスキル不足や作業の見積もりの誤りにより、1つの作業に予想以上の時間が掛かってしまい工数が不足し、上司にも入ってもらわなければならない状況を引き起こしてしまいました。自身の至らなさが原因で周りに迷惑をかけてしまったのです。今振り返ると、当時は課題意識を持てておらず、目の前の案件を進めることだけに目が向いていたな、と思います。この失敗で自分の実力不足を痛感し、何を改善すべきかを真剣に考える機会となり、それまで意識しきれていなかった作業の見積もりの精度向上等、自身の課題を明確にしてそれを克服するための方策を検討し、実行するようになりました。
コンサルタントの仕事は常に新しい課題に直面しますが、それらを1つずつ克服していくことで力が付き、提供価値を高められると信じています。失敗は決して望ましいものではありませんが、それを糧に成長できるかどうかが重要で、失敗を恐れず常に学び続ける姿勢を大切にしていきたいと思っています。
仲間と共に将来像を描ける会社 LTSで自分の新しい可能性を見出す
今後の自分のキャリアイメージは、短期的には1人前のコンサルタントとしてより多くの経験を積んでいきたいと思います。特に私が興味を持っている消費財、日用品や食料、飲料、化粧品等を提供しているBtoC企業に対するマーケティング戦略の支援に力を入れていきたいですね。そして、長期的にはこれらの様々な経験を活かして社内でサービスとして確立させることを目指しています。
さらに長期的な目線ではスポーツビジネスに携わりたいという想いがあります。私はスポーツが大好きで、自分自身がサッカーをプレーしていたこともあり、様々な競技の観戦にもよく出掛けているのですが、LTSには私と同じく「スポーツ×ビジネス」に興味を持つ社員がいて、そのメンバーでスポーツによる価値創造に向けた検討を進めています。まだまだ案件として形作れている段階ではないのですが、会社としてはサッカーやラグビーチームのスポンサーとして応援するといった取り組みを始めています。その他に、例えば、クラブの人と一緒に何ができるかを考えたり、スタジアム観戦時に観客を観察してビジネスチャンスを探ったり、スポーツ界を盛り上げる方法やコンサルタントとしての関わり方を模索しているところです。将来的には新規事業につながる可能性もあると考えていて、とてもワクワクしています。
学生の皆さんや就職を考えている方へのアドバイスとしては、色々な人の話を聞いて、仕事に対する解像度を上げることをお勧めしたいです。同じ業界でも企業によってカラーがあり、やっていること、大切にしていることが異なります。自分のやりたいことや価値観と合致するかどうかを考える上で、様々な情報を得ることがとても重要だと思います。
私自身、情報を得て自分に最もフィットすると感じたLTSを選んで入社をしました。結果、入社前とのギャップが少なく、とても働きやすい環境で経験を積み、そして自分の興味や適性を発見して新たな目標を持つことができました。LTSには新しい可能性を一緒に探求してくれる仲間が沢山います。その一員に加わってくださる方との出会いを楽しみにしています。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです。