エンジニア部門
2023年入社(新卒)
窪田 和貴
東京大学大学院修了。学生時代は化学系の学部で血液製剤の研究活動に励みながら、独学でPythonでのプログラミングを学ぶ。就職活動では製薬業界とIT業界の2軸を見ていたが、プログラミングで感じた達成感や楽しさが忘れられずITの道を選択。LTSには若手社員の成長機会の多さに惹かれ入社。入社後、インフラ領域のエンジニアとして要件定義から基本設計、環境構築等に従事。
日々の小さな成長への気付きがモチベーションに繋がっていく
私は現在、SIer様向けの業務見積システムプロジェクトにエンジニアとして参画しています。メンバーは30名ほどの規模で、主にサーバーやストレージといったインフラ領域の基本設計業務を担っていますが、このプロジェクトでは、本設計に入る前の要件定義から入らせていただきました。
今回初めて要件定義を担当したのですが、設計フェーズと比較して1つ1つのタスクの抽象度が高く、明確な答えがないものに対してどういった構造にするのか・したいのか、といったところから情報を収集し、手探りで進めていかなくてはなりません。経験の少なさもあり難しかったのですが、抽象的なものを具現化していくプロセスはとても面白かったですね。
また、今回はちょうど学びを深めたいと考えていたAWSを軸とした案件だったため、クライアントの要望の実現のためにAWSでできることを調査しながら解決策を検討していく過程も楽しく進めることができました。知らないことを自分で調べることは勿論、周囲にAWSに詳しい方がいらっしゃるので単独では解決できなかった事項についてはその方に相談することで、知識が自分の血肉になっていくのを実感し、達成感がありました。
私が仕事をする上で大切にしていることは、短いスパン、それこそ1日単位で成長ポイントを見つけること。きっかけとなったのは、入社後の2カ月にわたる新入社員研修で毎日日報を書いていたことです。その日の研修を終え、頑張ったことやできるようになったことを文字として可視化していくうちに、少なからず毎日何かしらの新しいインプットを得ていたり、できなかったことができるようになっていることに気付きました。日報が自分の成長記録になっていたのです。
その経験を経て、部門に配属となり業務を任される状況になっても、些細なことでもいいので1日1つは成長した、気付きがあった、と胸を張って言えるように過ごすことを意識しています。例えば、クライアントに対して提案の論点を1つ提供できたといった粒感も含めて、自身の行動を日々振り返っています。こうした気付きの小さな積み重ねが自信に繋がり、より高みを目指すモチベーションになっていますね。
若手のうちからプロジェクトの中心で活躍できる環境で自分を磨きたい
大学時代は化学を専攻し、製薬系の研究室に所属して血液製剤の研究活動に励んでいました。しかしコロナ禍で研究室に行けない時期があり、時間に少し余裕ができた時に軽い気持ちでプログラミングを始めたのが、エンジニアという仕事に繋がる最初の一歩です。
この時はPythonを使って手書き文字を画像認識するAIを用いた簡易的なソフトを作ってみたのですが、いつの間にか本業の研究活動よりも熱中していました。制作期間は約3カ月、毎日のようにエラーや表現方法の壁にぶつかりながらも1つずつ乗り越え、最終的にエラーなく動作するソフトを完成させることができた瞬間の感動を今でも覚えています。研究室では味わったことのない充実感を得られました。就職活動では、大学時代の勉強をふまえた製薬会社とITの2軸をイメージして企業選びをしていましたが、ソフト制作の際に得た達成感が忘れられず、エンジニアの道を選択することにしました。
LTSに惹かれた理由は、若手社員の成長機会の多さです。入社2ー3年目の社員がプロジェクトの中心で活躍している等、意欲と力量があれば挑戦できる文化があることを知りました。同時に、全てを任せきりにするのではなく、適切なフォローアップ体制が整っていることも魅力的でしたね。大企業では実現が難しいであろうスピード感で経験を得ることができると感じました。
また、選考中のフォローも大変手厚く、担当の先輩社員が付いてくれて会社の雰囲気やサポート環境、活躍している社員の特長等、生の現場の声を聞かせていただく機会が多く設定されていました。一人ひとりをしっかりとサポートしてくれる会社なのだと感じ、内定をもらって迷うことなく入社を決めました。
入社後は、まず2カ月間の全職種共通の研修、その後エンジニア職は追加で2カ月間、主にPythonを使ったプログラミングを学ぶ技術研修を受講しました。配属前に合計4カ月の研修があったわけですが、その期間で基礎スキルを身に付けることができました。エンジニア職の同期は、プログラミング経験者と未経験者が半々くらいの割合で混在していましたが、分からないことは教え合う等、切磋琢磨しながら学んでいきました。かなり取り組み甲斐のある研修で、途中で何度か挫折しそうになったものの、同期がいたから頑張れたな、と思います。
そしていよいよ現場配属となり、最初にアサインされたのは消費財メーカー様向け棚割システムの開発プロジェクトでした。アプリ開発担当としてコーディングを中心とした業務に2カ月間取り組んだのですが、開発を経験したくて入社した自分にとって、大きな学びになりましたし、自分のスキル基盤を作ることができました。
印象に残っている仕事は、AWSサービスの関連図を1から作成してほしい、というクライアント要望への対応でしょうか。システムのアップデートに伴うご要望だったのですが、システム全体を俯瞰的に理解し、サーバー間の接続を把握してコードから全体像を読み解くのが非常に難しく、先輩の助けを借りながら3日ほどかけて完成させました。他の人が書いたコードを読み解いて書き換えることがこれほど難しいとは思っていなかったので非常に苦労しましたが、先輩社員のおかげでやり遂げることができました。
現状AWSのニーズが高い状況がありますが、社内には10個以上あるAWSの資格を全て取得し、現在もAWSをベースとする案件の最前線で活躍されているプロフェッショナルの先輩がいるので、困ったことがあれば相談できる環境なのは大変ありがたいですね。
そんな先輩に刺激を受け、私自身もAWSの勉強を開始して最近3つめの資格を取得しました。会社には資格取得支援制度があり、受験料の補助や合格すると報奨金もあります。また任意の社内勉強会も開かれているので、自分が向かいたい方向でのスキルアップを後押ししてくれる会社だな、と感じています。
入社2年目で要件定義を担当 挑戦を肯定する社風の中で遂げる成長
現在のプロジェクトにアサインされたのは、入社2年目になってすぐのタイミングです。まだまだ経験が浅い自分に要件定義を任せるなんて、正直驚きましたね。3年くらいの経験値が必要だと自分でも思っていましたので、こんなに早く任せてもらえるとは考えていませんでした。しかもこのプロジェクトのインフラ担当は私と直属の上司の2人だけ。上司は他のプロジェクトも兼任しているという状況だったため、資料作成や社内ミーティングのファシリテート等、周りの方々にフォローをしてもらいながら、自ら率先して動くようにしていました。
頑張って進めてはいたものの、知識や経験不足が理由で自身が満足いくようなスピード感やクオリティを出すことができず、壁にぶつかることも多々ありましたが、周囲の方は「まずは窪田さんがやってみよう」と、私を信頼して、私の考えや行動を実践することを大切にしてくれました。そして壁にぶつかったらすぐに気付いてサポートをしてもらえる。そんな心理的安全性が高い環境があったおかげで、経験の少ない自分でも未知の業務にチャレンジできたのだと思います。
とはいえ、挑戦する際に不安がないわけではありません。自分の提案を受け入れてもらえるか、もし指摘を受けてしまったらどう対応すればよいのか、等、先々を考えれば考えるほど不安になっていきます。その不安に対処するために、分からないことや実施すべきことはメモに書き出して可視化するようにしています。不安というのは自分の頭の中がまとまっていないからこそ生まれるものだと思っているので、可視化することで解決の糸口が見えてくるのです。
また、困難な場面にぶつかった時は「将来の自分のために自信をつけよう」と考えるようにしています。2年目の自分にとっては難しいと感じる要件定義についても、いずれは誰もが経験することで、自分はかなり早い段階で経験させてもらっている、と前向きに捉えて業務に向き合いました。LTSは挑戦を肯定してくれる会社で、そこが魅力の1つだと思うのですが、年次に問わずあえて難易度の高いものを経験させてくれて、その挑戦を認めてくれる。そういった経験をしていくことで、成長速度が加速していると感じていますし、それを実現するための人的リソースとマインドが整っています。早くから活躍したい、と考えていた私にとって、LTSは本当にフィットしている会社だな、と思います。
周囲の支えに感謝して 目指すは二刀流のエンジニア
入社してからこれまでに4つのプロジェクトに携わってきましたが、プロジェクトが終わるごとに上司から「成長したね」という言葉とともに、具体的なポイントをフィードバックしてもらえることが嬉しいです。例えば、最初のプロジェクトではAWSの知識やプログラミングスキルが向上したこと、2つめのプロジェクトではオンプレミスの案件だったため、Linuxの操作を1人でできるようになったこと等、細かい点も含めてポジティブな評価を受け取ることができました。上司もとても忙しい状況なのですが、朝会には極力参加する等、できる限りの時間で私の業務に目を向けてくださっています。日々の成長を見守ってくれる上司がそばにいるのはとても心強いし、ありがたいことですね。
LTSで仕事をしていて感じるのは、相談した時に親身になって対応してくれる人や、自分の知識や経験を熱心に教えてくれる人が多いということ。そう考えると、LTSに合うのは「世話好きな人」だと思います。また、チームワークを重視し、お互いの強みを活かしながら、弱みを補い合って大きな目標に向かっていける人も活躍できるのではないでしょうか。
私の今後の目標は、技術面ではインフラとアプリケーション開発の両方に精通した「二刀流」のエンジニアになることです。元々アプリケーション開発をやりたいという思いを持ちつつ、現在はインフラ領域での経験を主に積んでいますが、両方の視点を持っているからこそ、より効率的で優れたシステム開発ができるのではないか、と考えていますし、良いシステムを生み出せる存在になっていきたいと思っています。
またもう1つの視点として、会社の肩書きに頼らず、私自身が一流のエンジニアとして認知されるようになりたい、と考えています。今後LTSの事業はどんどん成長して、案件も増え、会社の認知度も上がっていくと感じていますが、LTSあっての自分ではなく、「窪田さんに頼みたい」と言われるような存在になれたら最高ですね。
そのためにも、二刀流であることは必要条件になってくると思いますので、アプリケーション開発とインフラの両軸において周囲から必要とされるエンジニアを目指して、今後も技術を磨いていこうと思います。
記載内容は2024年9月時点のものです。