エンジニア部門
2022年入社(新卒)

志藤 春樹

同志社大学卒業。大学在学中に親族の事業に関連してプログラミングを習得。就職活動ではエンジニアとコンサルの2軸で様々なことができる企業を探し、その目的が果たせると感じてLTSに入社。入社後、複数のプロジェクトにて経験を積み、3年目となる現在はプロジェクトリーダー(PL)としてプロジェクト管理にも携わる。

技術と戦略の融合をめざすAIコンサルティングの最前線

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私が所属するDigital事業本部 Cloud Integration 事業部は、約60名のエキスパートが在籍するLTSのエンジニア部隊です。現在、私はPLとしてプロジェクトに参画しています。
直近のプロジェクトでは、私の他3名のエンジニアと2名のコンサルタントという編成でLLM(大規模言語モデル)の技術検証を行いました。コンサルティングとエンジニアリング、そして最先端の生成AI技術を融合させた取り組みです。

プロジェクトの主眼は、生成AIの実用的な応用方法と、業務効率化のための最適な導入戦略の策定をサポートすること。クライアントから提示された特定のユースケースに対し、LLM活用手法の検証を実施していますが、単なる技術検証にとどまらず、そこで得られた知見を他のプロジェクトや部署にも汎用的に適用できるよう、包括的な提案を行いました。

この事例も含め、私が現在担当しているのは、既存のAIモデルを効果的に活用した業務効率化支援や、PDFや社内技術文書といった非構造化データを、検索・活用可能にするプロジェクトです。クライアントの社内リソースだけでは実現が難しい多くの課題に対して、解決に向けたご支援をしています。
プロジェクトにおいては、技術検証の範囲の設定や方針の策定、結果の分析やクライアントへの報告といったコンサルティング業務も、私たちの重要な役割です。私はエンジニアという側面も持ちつつ、PLとしてクライアントとのコミュニケーションを通じて要望を捉え、検証の方向性を決定する責任も担っています。

クライアントとの対話において最も重視しているのは、潜在的なニーズを適切に引き出すことです。表面的な技術要求だけでなく、真の課題を理解し、業務効率化に直結する検証方法を提案するよう努めてきました。クライアントの発言の背後にあるビジネス課題を総合的に捉えた上で、最適なソリューションを提示するよう心掛けています。
PLとなり、後進の育成にも意識を向ける必要が出てきましたが、私が大切にしているのは生成AI分野の需要拡大を見据え、チームメンバーが半年から1年後にはリーダーとして自立している状況を作りたい、ということです。そのため、リーダーシップを発揮する機会を積極的に設ける等、日ごろのコミュニケーションにおいても一人ひとりにリーダーとしての意識を持ってもらえるようにしています。

 

理系から文系、そしてエンジニアの道へ 多彩なプロジェクトで磨いた技術力

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実は私は高校までは理系でしたが、大学では文系に転身し、商学部に進学しました。起業家である兄の影響で経営学に関心を持ったことが理由です。

その上で、就職活動ではエンジニアを志すことにしたのですが、きっかけは学生時代にその兄から依頼された企業のホームページ制作でした。独学でプログラミングの知識を一から学び、兄が経営する複数の会社のうち2社のHPを作成・公開したことが、エンジニアとしての最初の成功体験です。

もともと私は好奇心旺盛なタイプです。プログラミングに関しても始める前は不安がありましたが、実際に取り組んでみると多様な知識を獲得でき、自身の好奇心が満たされました。さらに、実用的な成果物を生み出せたことに大きな喜びを感じ、エンジニアとしてキャリアを始めることに関心を持つようになりました。

一方で、就職活動においては、エンジニアだけでなくコンサルタントになるという選択肢も持っていました。好奇心旺盛な性格には単一のシステムに継続的に取り組むよりも、多様なシステムや業界に携わる方が向いていると考えていたためです。その両軸で企業選びをしていました。
そんな私がLTSを選んだ理由は、コンサルとエンジニアの2軸で事業を展開しているため、エンジニアとしての価値提供のみならずコンサルとしてのノウハウも反映したサービス提供が可能な環境であることと、社員の人柄の良さです。面接で兄の企業のHP制作の経験を話した際、最も共感し親身に聞いてくれたのがLTSの社員でした。他社にはない温かい雰囲気で働きやすい職場だと感じ、エンジニア職で入社を決意しました。

入社後は、まずは新入社員研修として職種に関係なく25名の同期全員で2カ月間の合同研修を受けました。主にロジカルシンキングとプロジェクトワークに重点を置いた構成で、4人1組でビジネス戦略の立案をする等、実践的な課題に取り組み、基礎スキルを身に付けていきました。
研修後も、入社前に感じた社員の人柄の良さに対する印象は変わっていません。上司も同僚も皆が温かく接してくれ、働きやすい環境だと実感し、入社は間違いではなかったと確信しましたね。
配属後、私が最初に参画したプロジェクトは、自社のプラットフォームサービスである「アサインナビ」の保守運用業務です。エンジニア職で入社した同期5名全員が、プログラミングの実務経験がほとんどない状態でのスタート。ここで上司や先輩社員から丁寧な指導を受けながらプログラミングをはじめとして、必要なスキルを習得しました。以降、CRMシステム刷新やWEBアプリケーションの開発等、多くのプロジェクトで経験を積ませてもらい、エンジニアとしてのスキルを磨いていきました。

 

エンジニアリングとコンサルティングの相乗効果が生み出す新たな価値

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これまで参画したプロジェクトの中で印象に残っているのは入社して2年を迎える時期に携わった、大手メーカーのLLMを活用したPoC(概念実証)プロジェクトです。私は自動生成アプリの開発を担当しました。会議中の発言をマインドマップにより見える化し、そこからさらに思想や関連性を可視化するアプリで、クライアントの中で関心が集まっていたアイディアを具現化する取り組みでした。
このプロジェクトではエンジニアとしては自分がメインとなり、クライアントと直接対話してニーズや課題を抽出し、それらを開発へと落とし込む役割を担うことになりました。これまでは上司や先輩がいる環境で開発と向き合っていたのですが、一転してクライアントと向き合うことになったのです。

初めはどのようにコミュニケーションを取るのがよいのかがわからず、正直なところ自分でもぎこちないな……と感じる場面もありました。一緒にプロジェクトに参加していたコンサルタントの先輩に教えてもらいながら、少しずつではありますがその環境に慣れ、そしてクライアントに投げかけた質問から得られた回答に対して、的確にフィードバックを行うという双方向のコミュニケーションを地道に重ね、真のニーズを把握する能力を磨いていきました。クライアントとの対話に必要なコンサルティングスキルは、教えられて身に付くものではなく、実践を通して培われるものだと実感しました。

そのやりとりを通して行った開発、そして成果物ですが、それを見たクライアントから「想像以上のものを作ってくれた」と高い評価をいただくことができました。これは、純粋なエンジニアという立ち位置では達成し得なかったこと。エンジニアである自分がクライアントの要望を直接聞き取り、その本質を捉えた上で実装を行うという、コンサルティングとエンジニアリングを融合することによって実現した成果です。この独自の価値を創出できる点に、大きなやりがいを感じています。
また、豊富な経験を持つコンサルタントから直接ノウハウを学べるのも、LTSだからこそ。エンジニアリングスキルとコンサルティングスキルを掛け合わせることで、自身の市場価値を高められるだけでなく、クライアントの課題解決においてもより大きな価値を発揮できる点に、LTSの強みがあるのではないでしょうか。

 

社員の可能性を信じてくれる環境で、自身も最大限の成長を果たしたい

私の目標は、エンジニアとコンサルタント、双方の視点を兼ね備えた人財となることです。エンジニアとしての実践的な開発スキルをより一層磨きながら、同時にビジネス戦略の観点からクライアントのニーズを的確に把握する能力を向上させたいと考えています。

私が考えるコンサルタントとは、自ら案件を作ることができる人を指します。現在は先輩が獲得した案件でPLを務めていますが、将来的には新技術を活用した独自の提案を行い、自ら案件を創出して組織全体の成長に貢献していきたいです。

新しい仲間に期待するのは、積極性と挑戦する姿勢です。LTSには社員の成長と挑戦を支援する文化が根づいています。実際、私がこれまでに担当してきたプロジェクトは全て自ら望んで参加したもの。希望を伝えた数日後にそのプロジェクトにアサインされたケースもあって、その時は心の底から驚きましたね。

「これをやってみたい」「この方向で成長したい」という希望を上司に伝えると、真剣に耳を傾けてくれて、できるだけ本人の希望を叶える方向で検討してくれます。もちろんタイミングや案件とその時点で保有している専門性やスキルとの相性もあるので全てが実現するわけではありませんが、それでも本人が望むキャリア、自身の成長の可能性を信じて実現していってほしいと考えている会社なんです。そういった風土ですので、自分の希望や思いを積極的にかつ自ら発信できる方にフィットする会社なのかなと思います。

特にCloud Integration事業部は比較的新しい組織であり、今後さらなる発展が期待されています。従来のキャリアパスにとらわれることなく、各自が描く理想のキャリアを追求できるこの環境で、私も多様な個性と専門性を持つ新しい仲間と共に、より強固な組織を構築していきたいと考えています。

 

※ 記載内容は2024年8月時点のものです。