エンジニア部門
2023年入社(キャリア)

椎名 識

ゲーム業界およびシステム業界にて開発業務に従事。前職では管理職・取締役として経営にも関与。コンサルティングからエンジニアリングまで一貫して行う「ワンストップ開発」と組織づくりの強化を目指すLTSに興味を持ち、入社を決意。現在はDigital事業本部 CX事業部の副部長を担う。

自らの考えを直接クライアントに届ける難しさとやりがい。望んでいた環境での新たな挑戦

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私が所属しているDigital事業本部Cloud Integration事業部(24年度組織名)は受託開発をメインに受け持つエンジニア部隊で構成されメンバーは約60名。年齢層は新卒からベテランまでと幅広いですが、フランクに話せる風通しの良い職場ですね。私は入社して1年、マネージャーとして活動しています。
現在の担当案件は、建設プロジェクト支援を担う企業のCM(コンストラクション・マネジメント)サービスのデジタル化支援です。前職ではなかなか叶わなかったプライム案件で、「クライアントと直接やり取りしながらシステム開発を進めたい」という思いでLTSに入社したこともあり、自らシステムを提案したり、クライアントの要望を直接伺って仕様に反映したりすることができる今の環境はまさに望んでいたもの。日々やりがいを感じながら仕事をしています。

この案件ではエンジニア業務に加えてクライアントの課題を探って可視化していくコンサルタントな役割も担っています。コンサルタントとしてはまだまだ不慣れなためクライアントの要望を確認し、そして自分の考えを言葉にして表現することの難しさやプレッシャーを感じていますが、エンジニアとしての知識を活かしつつ、クライアント視点に立って考え提案するという新しい挑戦を楽しんでいます。

また、マネージャーとしてメンバーを育て、チームを1つにまとめていくことも私が果たすべき重要なミッションです。良いチームを作っていくために、メンバーそれぞれの得意分野をきちんと把握し、その個性を伸ばすことを第一に考えてアサインしています。
うちのチームのエンジニアたちは穏やかなタイプが多いのですが、技術のこととなると積極的に発信してくれる人ばかりが集まっています。私はチームとしてのまとまりを意識しつつ、その思いを受け止めて、適材適所の役割分担を実現し、各自が高いモチベーションの中で仕事するための環境を整えたいと考えています。メンバーの特性を活かしながら、クライアントの想いを汲み取ってご要望を形にしていく。その過程は大変面白く、学びがありますね。

 

ゲーム開発からシステム業界へ エンジニアがいきいきと働ける環境を作りたい

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私のファーストキャリアは、コンシューマ向けのゲーム開発です。私自身ゲームが好きで、当時熱中していたサッカーゲームの開発にも携わることができ、とても充実した時間を過ごしました。当時はゲーム業界が最盛期を迎えていて、規模の小さな会社でも積極的にゲーム開発に参加できるという状態でしたが、しだいにユーザーがゲームに高いクオリティを求めるようになりました。それに応える仕様にするには、莫大な費用が掛かります。ある程度の資金力がないと自由にゲーム開発を行える環境ではなくっていき、ゲーム業界で働き続けることが難しいと判断した私は、将来を見据えてシステム開発会社に転職することにしました。
転職した当初、大きなカルチャーショックを受けたことを覚えています。ゲーム業界で携わっていた案件は規模も大きくなくチームで開発を行うこともほとんどなかったため開発の流れや設計をドキュメントに残すという文化がほとんどなく、企画者のアイデアを直接プログラムで表現していくような開発環境で作業をしていました。感性や面白さを重視する業界だったんです。

一方システム業界では、開発を始める上で設計書や要件定義が用意され、それに沿った作業と結果が求められます。全く異なる環境に最初は戸惑いましたが、大きなものを作るには共通のルールが必要であることが分かってきました。次第にプロジェクトメンバー全員で課題を共有し、チーム一丸となって大規模なシステムを作ることに魅力を感じるようになりました。そんな中で徐々に芽生えたのが、「エンジニアたちがもっといきいきと働ける環境をつくりたい」という想い。在籍していた会社は外注の立ち位置で業務を行うことがほとんどだったため、メンバーの成長は後回しになっていました。その状況を打破したいと考え、同じ思いを持っていた方と新会社の立ち上げを決心しました。

新会社では、エンジニアという側面と共にマネジメントの役割も担い、最終的には取締役まで昇格。会社の規模も3名から10倍以上にもなり、順調に成長していました。しかし、少しずつ自分の「エンジニアのための環境づくり」を重視する方針と会社の方向性にずれを感じるようになり、転職を考え始めたころにLTSに出会ったんです。LTSはちょうどコンサルティングからエンジニアリングまでを一貫して行う「ワンストップ開発」という試みを始めようとしているタイミングだと聞き、興味を持ちました。
また、LTSのエンジニア部隊は若手で構成されており、これから組織を強化していこうとしている点も魅力的でした。私のエンジニアとしてのキャリアと、組織づくりの経験の両方を活かせる環境だと感じ、LTSへの入社を決意しました。

 

個人でもチームでも エンジニアの成長に欠かせない“成功体験”

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LTS入社後、私にとって大きな成功体験となったのは、チームとしての取り組み・提案によって新たな契約を獲得できたことです。すでに他社と一緒にDX化を進めていたクライアントだったのですが、汎用的なSaaSサービスの検討を進める上で、LTSにもお声掛けいただき、開発計画策定の機会を経て、評価されたことで開発案件受注に至ることができました。
クライアントからは、「計画策定の際のLTSの対応の印象が良く、こちらのニーズをしっかりとつかんだ上で良いものを作ってくれるという期待を持ちました」という言葉をいただいて大変嬉しかったです。これまで提案業務の経験はほとんどなかったのですが、クライアントが私たちチームに信頼を寄せてくださっている手応えを持つことができました。

この経験を通じて、クライアントへの価値提供には、エンジニアとしての専門性や技術だけでなく、コンサルティングスキルやロジカルな思考力、クライアントを理解するための幅広い知識と能力を身に付けることの必要性を強く感じました。これまでは作る立場でクライアントに関わってきましたが、LTSに入社し、その立ち位置が変わったことにより自分自身の幅も広げなければならない。クライアントに喜んでいただける提案を実施できるようになるために、一緒に働くコンサルタントからも学びながら、日々成長していきたいと思っています。

また、チーム運営においても成功体験は重要なことだと考えています。クライアントへの成果創出のためには、個々のスキルによらず、全員が一定の品質を担保することが求められるわけですが、その実現を果たすためには新たにジョインしたメンバーにも目的を理解し同じモチベーションを持って取り組んでもらう必要があります。そのキーとなるのが成功体験です。
今の私のチームには、エンジニアとして業務を始めて数カ月の新卒メンバーも含まれているのですが、若い方や経験が浅い方は、実績が極端に少ないため、自分が作ったものが正解かどうか、良いものなのかどうかの自信が持てず、不安なままもしくは誤った認識のまま進めてしまいがちです。早期に自信を持ってもらい品質を維持するために、チームの中ではリーダーメンバーがリアルも含めたコミュニケーションを密に取り、その中で良い点を成功体験となるように伝え、合わせて課題を伸びしろとして提示し、成長を促してくれています。
また、エンジニアの多くは自分の作品としてシステムを完成させることをやりがいとして捉えていますので、自分が作ったシステム=作品をクラウド上でレビューする仕組みも運用しています。もちろんその仕組み自体は目新しいことではありませんが、自分の作品に対して評価や改善点をフィードバックしてもらえる、もらったコメントによりスキルやノウハウを吸収し、経験・自信を得るというサイクルは成長のためには欠かせないことだと思っています。経験・スキルを持っているリーダーメンバーとジュニアメンバーとのコミュニケーションが積極的に行われることで、良い結果を生み出せるようになっていると感じています。

 

仲間の成長を後押し LTSだからこそ生まれる新たなエンジニア像

今後の目標は、エンジニアがいきいきと仕事ができる環境をつくり、私自身もその中で一緒に働き続けること。これは常に自分の中にあった想いですし、その実現を目的にLTSに入社したと言っても過言ではありません。
最近は生成AIやローコードツール等がトレンドで、プログラムを書かなくてもシステムがつくれる世の中になってきました。しかしシステムエンジニアを志す方の多くは、「自分でコードを書きたい」という気持ちが強いのではないでしょうか。自ら書くことでシステムに対する理解度が深まることは間違いなく、私としては「書きたい」という想いにも寄り添っていきたいと思っています。若手のエンジニアにはとくにコーディングの経験を積んでもらい、キャリアや仕事の幅を広げられるようにサポートしていきたいですね。

LTSは今、エンジニアとコンサルタントが一体となって成長していく段階にあります。この環境は、エンジニアとしてのモノづくりに特化した領域だけではなく、ビジネスの方向においても知見を獲得していきたいという方にとって、大きなチャンスとなるのではないかと感じています。今後、ワンストップ開発=エンジニアリング×コンサルティングのプロジェクトが増えていくことでノウハウも溜まり、育成にも還元していく体制となっていくと思いますので、エンジニアとしての新たな成長の姿を提示していけるのではないかと、私自身期待しています。

最後に、採用候補者の方に伝えたいのは、エンジニアとしての技術力を培う上で、前向きな学びの姿勢を大事にしてほしいということです。LTSの社員は、質問すると丁寧に答えてくれる方ばかりですので、自ら学んでいく姿勢を忘れずに、積極的にコミュニケーションを取って知識を吸収してほしいと思っています。
私たちはエンジニアを画一的に育てるのではなく、チームバランスも意識しつつ、個を活かす・個性を伸ばす育成をめざしていて、そうした多様性がより良いものを生み出す原動力になると信じています。
この環境で私自身も成長し、IT業界の新たな領域を作り上げていきたい。同じ志を持つ仲間たちと共に、挑戦し続けていきたいですね。

 

※ 記載内容は2024年9月時点のものです。