コンサルティング部門
2019年入社(新卒)

茶園 幹太

名古屋大学大学院修了。高校時代から国連職員を目指し、大学時代にはフィリピンでNGOインターンを経験。社会課題解決に関わる第一歩としてコンサル業界を志望した中で、LTSの選考面談において先輩社員と意気投合し、一緒に働きたいと思い入社を決意。入社後は業務改善PJで経験を積み、現在は主に自治体案件において、DX・イノベーション推進人材育成のプロジェクトに携わっている。

「ほんまか?」の精神で本質を捉える 多様なプロジェクト経験の中で貫いてきたスタンス

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私が現在所属しているSocial&Public事業部は、主に社会課題の解決に寄与する目的で設立された部署です。メンバーは約20名、特に広島と静岡で案件が大きく動いており、広島・静岡在住のメンバーもいますが、私は現状、東京を拠点にしつつ定期的に静岡に出張をする、という働き方をしています。拠点が異なるメンバーとのミーティングは、オンラインをベースにしっかりと行っているので、一緒に働いている実感を持って業務を進められており、距離が離れている影響は特に感じずに仕事ができています。

現在の私の担当業務は大きく3つです。
1つめは、デジタル人材・イノベーション人材を育成するプログラムの企画・運営です。具体的には、自治体職員様向けと市民の皆様向けの2種類の研修プログラムがあり、それぞれにPL、PMとして関わっています。メンバーと共に企画検討や企画書作成、外部講師を招く場合はその手配、そして当日の進行に加え、テーマによっては私自身が講師も務めることも。社内での講師経験はありましたが、まさか自分が外部向けに講師をやることになるとは思っておらず、むしろ苦手意識を持っている部分があったのですが、教えるという経験を通して自分のスキルアップも感じましたし、受講者の皆さんの反応を直接見ることができて、ご支援できている、役に立っている、と実感することもできました。チャレンジしてみて良かったな、と思っています。

2つめは、大学発のスタートアップと経営人材をマッチングし、シーズの社会実装を支援するという国の事業への参画です。こちらはメンバー寄りの立ち位置で業務を行っています。

そして3つめは、公共案件の公募対応です。毎年4月から6月にかけては公共事業の提案が特に重なる時期となっており、この時期は多くの提案書を作成していきます。提案書の一部を担当することもあれば、骨子を固める前段階から構想検討に入ることも。案件に合わせて柔軟にチーム編成をしている環境なので、様々な経験を積めていますね。

多様な業務に同時並行で携わる中で私が大事にしているのは、とにかく誠実であること。人に対しても、仕事に対しても、真摯に向き合うことでこそ良い成果を積み上げられると信じています。
また、表面的な理解にとどまらず、常に本質を捉えて仕事をしていたい、と思っています。後輩にも「『ほんまか?』の精神を大切に」とよく伝えているのですが、これがベストなのか、自分や周りの人が言っていることの本質は何か等、自分自身に「ほんまか?」「本当にそれで良いのか?」と問い続けることで、常にブレずに芯を捉えた判断が下せると思います。社会課題に向き合い状況をより良くしていく過程においても、この姿勢は欠かせないと考えています。

 

高校時代に生まれた社会課題解決への思い 入社の決め手は志を同じくする社員との出会い

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私は2019年にLTSに入社しましたが、実は当初から現在の事業部が目指すような、社会課題解決をテーマにした仕事がしたいという希望を持っていました。
原点は小学6年生の夏。自由研究で鎖国時代にイギリスに留学した地元鹿児島の若者たちについて調べたのを機に、自分もいつか留学してみたいと思うようになりました。そして中学1年の夏休みにアメリカで1カ月間のホームステイを経験。それまで自分の見ていた世界が本当に狭かったことを強く実感するとともに、世界には言葉や環境、価値観がまるで違う場所があること、それでも英語を使えば意思疎通が図れることに感動しました。自分にとって、英語が単なる学校の勉強科目ではなく、将来使うツールとしての認識に変わった瞬間でしたね。

留学を経て英語を使って海外で働くことに興味を持ったものの、まだ漠然とした思いでしかありませんでした。そんな中、高校の授業で世界の食糧問題について学び、問題なのは“量の不足”ではなく“分配”だということを知って衝撃を受けました。貧困や飢餓といった問題が存在することは知識として知っていましたが、一気に身近に感じられ、自分事になったのです。そして食糧という誰にとっても身近な問題にも関わらず、自分には何もできないことが悔しく、どうすれば社会の在り方を変えることに少しでも貢献できるだろうか、と、将来の道をいろいろと調べた結果、国連職員という職業に出会い、具体的に就きたい職業としてイメージするようになりました。

国連職員になりたい。その思いで大学に入って修士課程にも進み、またNGOの現地インターンとしてフィリピンに10カ月間滞在する等して知見を拡げましたが、国連で働くには多くの場合社会人として実務経験を積む必要があります。そこで始めた就職活動では、社会課題に関わるにあたって様々なステークホルダーの間を飛び回ることをイメージし、そのイメージに最も近いコンサル業界にターゲットを絞りました。
その中で偶然出会ったLTSの説明会に参加し、その場で社会課題に関するプロジェクトがあるかどうかを質問したところ、「今はまだそういった部署が存在しているわけではないが、同じ思いを持っている社員がいる」と、後日その方と話す機会を設定してくれました。その面談でいろいろな話をしましたが、目指す世界観やその実現のためのアプローチ像が非常に近くすぐに意気投合したのと同時に、何より自分と同じように熱い思いを持ち行動に移していることに感激したことを今でも覚えています。この人と一緒に新しいサービスを作り社会に貢献したい、この会社であればいずれ自分のやりたいことに近づける、と信じることができたので、LTSに入社を決めました。

 

先輩やクライアントに学ぶ日々 真摯に取り組み続けた毎日が誇りそのものだと感じられた瞬間

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そしてLTSに入社し、新入社員研修を終えて最初に参画したのは商社の業務改善プロジェクトでした。3カ月のプロジェクトで、当時はひたすら議事録を書きましたね。最初は貿易も為替も全く知識がなかったため、会議に出てくる言葉から内容まで理解が難しく、先輩にたくさん質問をしながら少しずつ情報をキャッチアップしていきました。その対応の中で今も活きていることは、何事も丸投げで訊くのではなく、仮説を持って質問・相談をすること。コンサルとして物事を捉えたり考えたりする場面では、仮説を持つことが業務の基本となります。社内メンバーへの質問・相談であっても仮説を常に持っておくことが自分を鍛えることに繋がる、ということを先輩方に教えていただきました。

その後、ITサービスを提供しているグローバル企業のデータマネジメント部署をご支援する常駐型プロジェクトにアサインされ、3年半に渡って担当させていただきました。データ活用に関する問い合わせが日々社内中から寄せられる部署で、私はその問い合わせ窓口の対応支援や業務フロー・データカタログの整備等、役割を変えながら多様な業務を経験しました。

その中で自分のバリューを最初に発揮できたと思うのは、得意な英語を活かして細部にまで拘り抜いた成果物提示です。グローバル企業だったので、日本語のドキュメントを英語にしたり、英語でアウトプットしたりする必要がしばしばありました。依頼された通りに単に日本語から英語にするのではなく、細かい表現にもこだわりを持って対応し、さらに原文の修正まで提案したところ、成果物がクライアントの想定を上回ったようで「茶園さんは期待以上のことをやってくれる」といった評価をいただくことができました。自分の仕事をクライアントに認めていただけたという事実が大変嬉しく、自信に繋がる経験となりました。
クライアントは皆さん本当に優秀で素晴らしい方ばかりで、恵まれた環境で長期間働くことができたことに感謝しかありません。課題の深掘りや解決の進め方等、自分のスキルが足りないところは先輩だけでなくクライアントの背中を見て学び、真似をすることで、思考の深さ・広さを鍛えながらできることを増やしていくことができました。最初は全く未知の世界だったデータマネジメントについても着実にキャッチアップし、立場を超えてフラットな議論ができる関係性に少しずつ変化させられたことも、大きな自信になっています。
プロジェクトを卒業する時に、クライアントから「茶園さんは打てば響く人だったね」と声をかけていただいたのですが、未熟だった自分が粘り強く食らいつき、一歩ずつでも先に進もうとしていた姿勢をずっと見ていてくれたのか、と感激しました。また寄せ書きもいただいたのですが、関わった様々な部署から50名近くの方が言葉を寄せてくださったことも印象的でした。私なりに真摯に取り組んだ3年半でしたが、それを受け入れ、見守ってくださった方々がこんなにたくさん沢山いるんだ、ということが今でも私の誇りです。この寄せ書きは、今でも時々見返しては元気と勇気をいただいています。私はこのプロジェクトのおかげで、コンサルタントとしても人としても成長できたのだと思います。

 

社会課題解決に立ち向かう同志のハブになりたい 変わらないミッションと描き始めた未来

そして2023年、念願のSocial&Public事業部への異動が叶いました。冒頭でお話した通り、今担当しているのは同サービス領域の中でも人材育成分野が中心なので、私がずっと関心を持っているソーシャルイノベーションそのものか、というと完全に同一ではありません。しかし、いかに共創して変革を進めたり新しいものを生み出したりしていくのか、といったことを考え伝えていくという意味では、目的や必要なプロセスは共通です。頭では理解していたこの捉え方が、人材育成のプロジェクトを通して身体に入り込んできた感覚がありますね。
自分が企画した講座に参加した方々が、期間が長く難易度も高い内容にも関わらず積極的に取り組んでくださり、修了式では学びを得た喜びを感じている。そんな姿を目の当たりにすることができて、本当に嬉しかったです。誰かの役に立てたという実感、喜びに繋がる場を提供できて本当に良かったと思えました。

社会には理不尽な出来事がまだまだ多く、困っている方がたくさんいるにも関わらず、その原因となる問題がなかなか解決されません。それは多くの複雑な要素が絡み合っていることが大きいと考えています。絡み合う要素を紐解き、新しい形に組み替えていくことが、長期的に見た私が取り組むべきミッションだと捉えています。課題が複雑であるが故に、国や自治体だけでできることは限られていますし、それこそ国連やNGO・NPOだけでも、民間企業やアカデミア、一般市民の力だけでも解決は難しい。その状況をふまえて、私は、社会を変えていこうという思いを持つ全てのプレイヤーの皆さんのハブになりたいと思っています。価値観やバックグラウンドが違っていたとしても、共にビジョンを描きながら、それぞれの強みを持ち寄って新しいものを生み出していくことができれば、今よりも世界が良くなっていくのではないでしょうか。簡単なことではないですが、そのような共創のハブとして社会に変化をもたらしながら、共創が上手く進むノウハウを作り拡げる、というのが、壮大ではありますが、私が担っていきたい役割です。将来的にはLTSとしてサービス化したいと考えていますが、その実現には私自身がリーダーからマネージャーに進化する必要がありますので、まだまだ成長を遂げていきたいですね。
最後に、これを読んでくださっている皆さんに伝えたいのは、LTSは本当に良い人が集まっている、ということ。嫌な人に出会ったことがない、と言えるくらい、自信を持っておすすめできます。そして挑戦に対して背中を押してくれる風土もあります。自分の中に眠っている可能性を見つけて引き出してくれる、飾らない生身の自分がありのままで成長できる会社です。だからこそ私も、やりたいことがブレずに思い続けることができているのだと思います。自分の中に熱い思いを持っている方にジョインしてもらえたら嬉しいです。

 

※ 記載内容は2024年8月時点のものです。