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橋本 隆行

2017年入社(キャリア)
エンジニア部門

元システムエンジニア。金型職人として活動後、LTSに入社。インフラエンジニアとしてAWS導入支援等多数経験。

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高野 圭太

2019年入社(キャリア)
エンジニア部門

 

大手印刷会社での営業を経験後、LTSに入社。Webエンジニアとしてグループ会社のWebサービス開発等を経験。

LTSに開発・AWSのノウハウがあることを知ってもらう意味も帯びた重要プロジェクト

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橋本:長年お付き合いいただいている商社様から、「各事業会社が持つ経営情報を効率よく収集したい」「手動・属人化しているところを高度化したい」とのご相談をいただき、プロジェクトが始まりました。

高野:対象となるグループ会社様は200社を超えており、カウンターのIT企画部様としても影響範囲の大きい試みをお任せいただきました。元々、コンサルティング側で先輩たちが築いてきてくれた信用もあったのですが、今回はAWSを積極活用したいというところで、LTSにご相談いただきました。

橋本:LTSの開発部隊は2018年に立上げたばかりということもあり、お付き合いのあるクライアントにも、LTSがシステム開発もできるというケイパビリティが認知されていないこともあります。AWSも、実は様々な業界のお客様のご支援や、自社Webサービスで活用しており、実績があったのですが、そこを知っていただくところからスタートしています。

高野:LTS側の開発現場は橋本さんと私の2人で、今回は仕様書の作成や開発、環境整備等を私に任せていただきました。

橋本:私はAWSに触れてきたので、仕様書ではその割合が多いところと、プロジェクトの全体管理をリードさせてもらいながら、数か月のプロジェクトを進めていきました。
LTSとしては、まだ開発メンバーも数十名ですので、2~3名でチームを組んで開発を進めることも多いです。1人がカバーする範囲も当然広くなりますが、その分多くのことを経験し成長できると考えています。今回のプロジェクトであれば、AWSの新しいサービスや技術に触れることで知見を深めることができましたし、少人数ゆえに直接クライアントの想いに触れる機会も多く、とても刺激的でした。

クライアントの理想や要望を走りながら形にする

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高野:担当者様のミッションは、経営情報を集約するシステムを、社内やグループ会社に展開するところにありました。

橋本:そうしたミッションを背景に、プロジェクトが進む中で要望がクリアになることも予想されました。そのため、今回はウォーターフォールとアジャイルのいいとこ取りの開発手法を採りました。要望が固まっている部分はウォーターフォールで、追加要望はアジャイルで、スプリントで毎週納期があるようなスピード感で進めていきました。

高野:一般論として、今回の手法はクライアント側からすれば、「随時要望を取り入れてもらえて嬉しい」と評価いただける可能性がある一方、開発者側に苦しさがあり、止めた方がいいという考えもある手法だと思います。

橋本:うまく機能させるには、まずエンジニアにスキルがあることが大前提です。かつ要望をその場その場で決定くださるクライアントの担当者様がおり、決めたことは基本的に変更しない・技術的な理解もしてくださる、という結構高いハードルが求めれらると思います。これまでのお付き合いから、今回のクライアントであれば、この手法で、クライアントの理想や要望を走りながら形にできると思って選択しています。

先輩・後輩が知恵と工夫を出し合いながら、クライアントの信頼を獲得する

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高野:今回、手法の面では最初は不安もあったのですが、クライアントの要望に並走して進めていく先輩のプロジェクト管理から沢山勉強させていただきました。要望の中でも、機能間の相性が良くないものもあり、そういうものについては別のやり方を提案されたり。

橋本:実は一つ前のプロジェクトではプロジェクト管理の面でもっと工夫できたかな、という反省もあったので、今回その面では慎重に、かつ挑戦の気持ちを忘れずに進めていました。ちょうど新型コロナの影響でプロジェクトのキックオフミーティング以外は完全なリモート環境でしたが、クライアントとの関係性もあり、チーム内コミュニケーションも朝の定例ミーティングでやり取りしていたので、特に問題なく進めることができましたね。高野さんがプロジェクト管理ツール等、色々提案してくれたことも助かりました。

高野:このプロジェクトに着任させていただく直前、自社のWebサービス開発に携わっていたのですが、そちらはアジャイルで進めていました。その時利用していたプロジェクト管理ツールを適用できるのではないかと思って、橋本さんに相談させていただきました。

橋本:無事納品を終え、システムも試運転まで辿り着いたので、これからが本格展開ですね。実は今回のプロジェクトをご評価いただいて、クライアントから「既存システムやサーバーもAWSに載せたい」というご要望をお寄せいただいています。有難いですね。嬉しい誤算として、息つく暇がなく。(笑)

高野:LTSの開発は、プロダクトを担いでいるわけでもなく、形があって対応するわけではありません。クライアントのご要望を叶えるためにはどうすべきかをその都度考え、提案や開発手法を柔軟に検討し、最適な形でご提供しています。このようなやり方を取れる組織は少ないと思うので、凄いなと感じています。
開発において、上司や設計者が決めた手順や方法にただ従うということはありません。
LTSでは、スキルや経験に関わらず、プロジェクトメンバー全員がプロセス面から積極的に参加し、柔軟にチームを変容させていくことができます。
変化を恐れず良いと思ったことにはスピーディーに実行していくのは、開発組織として大きな強みだと思います。

私のようまだ経験の浅い開発者の提案であっても、クライアントやチームにとってより良いと思われる提案は積極的に採用してもらえて、先輩や仲間が一緒にチャレンジしてくれる。この文化は、私が入社を決めた理由の一つでもありますし、その活動の結果として、今回のようにクライアントから「今後もお願いするね」と言ってもらえるのは、LTSに入社して本当によかったと心から感じる瞬間です。