高野 圭太
2019年入社(キャリア)
エンジニア部門
前職では印刷会社にて営業職に従事。クライアントニーズに応えるモノづくりがしたい、とプログラミングスクールに通いITスキルを習得後、エンジニアとしてLTSに入社。入社後は自社のWebサービスやクライアントの教育管理、生産管理等の様々な場面において開発プロジェクトを経験。
荒谷 玲奈
2020年入社(新卒)
エンジニア部門
慶應義塾大学卒業。学生時代は法学部で学び、海外留学や長期インターンを経験。就職活動にてITの重要性を感じ、上流から下流まで一貫して関われるLTSに入社。入社後は、研修を経て自社のWebサービス開発やクライアントの倉庫管理システムの開発等を経験。併せて社内活動として、採用やセキュリティ委員等にも携わっている。
情報の共有が欠かせない クライアントニーズに応えるシステム開発
高野:私たちが所属しているCloud Integration事業部(CI)は、大きく分けてアサインナビ等の自社Webサービス開発と受託開発の2つの領域で業務を行っています。約60名のメンバーのうち、40名ほどが受託開発を担当し、残りのメンバーが自社Webサービス開発に携わっています。
荒谷:新卒入社者も毎年加わっていて、20〜30代の若手が中心の組織になっていますね。高野さんをはじめ、皆で若手の育成に力を入れていて、事業部全体が新たな成長段階を迎えているように感じます。私は受託開発側のチームで、CPQ(Configure Price Quote)システムと顧客管理システムの保守を担当しています。CPQシステムの開発は、情報インフラ等の構築サービスを展開しているクライアントの業務システムをリプレイスするプロジェクトで、現在は基本設計段階にあり、私は社内チームのリーダーとしてグループ会社のメンバーの皆さんと共に、画面を中心にアプリケーションの設計を進めているところです。
もう1つの顧客管理システムのプロジェクトは、2年ほど前から携わっていて、現在は保守フェーズに移行しました。不具合修正やクライアントからの追加要件に対応しています。
高野:私は現在、マネジメントの立場で2つのプロジェクトに関わっています。1つはパッケージシステムの導入プロジェクトで、初期導入時のPoCとして、クライアントの業務整理やシステムのカスタマイズを行い、どのように業務に適用させていくかを検討しています。もう1つは、生成AIを活用した業務システム構築プロジェクトです。クライアントの社内で実施されたアイデアソンをきっかけに生まれたコンセプトを具現化する取り組みで、生成AIを使った業務改善の検証を行いました。現在は、簡易的なアプリを開発・納品し、その検証結果をもとに今後の展開に向けた提案を進めています。
仕事をする上で意識しているのは、単に「モノづくり」をするのではなく、クライアントが実現したいことは何か、を常に考えるということでしょうか。特に初期の構想段階ではクライアントも具体的なイメージを持てずにいらっしゃることも多いので、整理・可視化・具現化するためにサポートしたり、場面によっては私が牽引できるように進めたりしています。しかし、それが本当に難しいです。プロジェクトの遂行にあたってはゴールの共通認識をクライアントも我々も持つ必要がありますが、時間的制約がある中でいかに実現させるか、毎回苦労するポイントですね。
荒谷さんは、業務を進めるにあたって心掛けていることはありますか?
荒谷:そうですね、コミュニケーションの工夫は常に意識しています。現在のプロジェクトは関係者が多くて、情報もまとまっていない状況なので、コミュニケーションを取る中で情報を集約し、メンバー間で共有していく、という点に気を付けていますね。現在のプロジェクトに閉じず、チームで活動し良い成果を追求するためには欠かせないことだと実感しています。
未経験からITの最前線へ LTSらしい環境でモノづくりに取り組む
高野:私は大学で福祉関連のプロダクトデザインを学び、卒業後は印刷会社で営業職に就きました。受注生産でクライアントの要望に合わせたモノづくりに関わることは大変楽しく、やりがいも感じていましたが、クライアントからシステムやホームページに関する課題を聞くことが増えていき、IT分野へのニーズの高まりを実感してエンジニアになることを決意しました。
基礎スキルを習得するために、印刷会社を辞めて半年間プログラミングスクールに通って、開発の技術を学びました。そのスクールが就職支援も実施しているところで、LTSを紹介していただき入社に至りました。
荒谷さんは、どういった経緯でLTSにエンジニアとして入社したのですか?
荒谷:実は、私は最初からエンジニアを志したわけではありません。大学では文系の学部に所属していて、軸としては幅広い業界やサービスに携わりたいと考えて、プロジェクト単位で様々な経験ができる会社を中心に就職活動を実施していたのですが、選考に参加した多くの企業が「DX」「業務効率化」を謳っていて、ITの重要性を痛感していました。
そんな時期にLTSのエンジニア説明会に参加して、エンジニアとコンサルタントが協働し、上流から下流まで一貫して課題解決に取り組めることを聞き、強く惹かれました。IT未経験であったために不安が強かったのですが、LTSは新卒エンジニア採用が2期目という事業拡大の時期で、事業自体が挑戦フェーズにあることにシンパシーを感じ、私自身も未経験領域にチャレンジしようと前向きな気持ちになれたこともあり、入社を決めました。
高野:未経験で入社して、スキルの習得は大変だったのではないですか?
荒谷:ありがたいことに入社前からインターンとしてチームに受け入れてもらって、色々と教えてもらえたのでとても助かりました。当時は今ほど入社後の教育体制が手厚くはなかったので、教えてもらいつつ自己学習にも力を入れましたね。
高野:荒谷さんが入社前にインターンで働いていた時のことを覚えています。当時、PCをほとんど触ったことがないと話していたのに、入社したタイミングでは既にコードを書けるようになっていて、その成長スピードに驚かされました。
荒谷:そんな風に見てくださっていたとは嬉しいです(笑)。
高野:とても印象に残っていますよ。今では新卒メンバーの面倒もよく見てくれていて、そんな頼もしい姿を見ると、こちらも本当に嬉しくなります。
荒谷:安心して働ける環境があるおかげです。親切でコミュニケーションが取りやすい人が多いと感じます。
高野:そうですね。LTSのメンバーは個性的で自分のスキルやキャリアに熱い想いを持っている一方で、皆ホスピタリティが高い。そのあたりがLTSらしさなのかもしれません。
荒谷:上司からもよく、どんなことに興味があるかを聞かれます。個々の思いを尊重してくれる風土があるので、自分の考えを安心して発信できますし、挑戦することにも抵抗が少ないと思います。
高野:荒谷さんは入社して5年、エンジニアとして活動してきたわけですが、どんなところにやりがいを感じますか?
荒谷:やはりチームでのモノづくり感ですね。個性豊かなチームで1つのものを作り上げるのがとても楽しいです。白紙の状態からスタートし、クライアントにサービスとして届けていくプロセスに、エンジニアとしてワクワク感を感じます。
高野:同感です。技術に特化したい人もいれば、技術を武器にして上流工程で提案を行いたい人もいる。それぞれが、クライアントやユーザーに喜んでもらえるようなモノづくりを目指しているからこそ、専門分野を超えて建設的な議論ができているのではないでしょうか。
荒谷:また、達成感、成長実感もやりがいの1つになっていると思います。
私が担当した1つめの受託開発プロジェクトは、LTSの中では比較的大きな規模のプロジェクトで、苦戦しながらも先輩に学びながら経験を積ませてもらいました。その経験をふまえて、次は自分自身が全体感を持って進めることができる規模感のプロジェクトでより上流工程からチャレンジしたい、と思い、上司に相談したところ、その思いを汲んでくださって希望に沿ったアサインをしていただきました。早い段階で難易度の高い対応を任せていただくことができたのですが、そうした経験はエンジニアとしての自分の成長に大きく影響していると感じています。ストレッチな業務にチャレンジをすることで、困難にももちろんぶつかりますが、未知のことに対応するために情報収集して課題解決する達成感、成長している手応えも、やりがいの1つに感じています。
チームとしてより高みを目指して 相手を尊重し人の可能性を信じ続ける
高野:ここ数年、部門の専門性強化の取り組みとして、またAWSパートナーを目指して、新卒入社メンバーを中心に資格取得を推進してきました。その結果、資格保有者が増えて事業上の1つの武器となり、戦略的に動けるようになってきたことは感慨深いです。
荒谷:そうですね。以前は「この人はインフラに強い」といったあくまで個人のイメージとして強みを捉えていましたが、資格取得によって可視化され、インフラチームとして体制も整備されてきましたね。
高野:LTSの場合、新卒メンバーへの活躍期待も大きいのですが、皆さんがその期待に応えてくれて戦力として活躍しています。良い方が入社してくれているという側面もありつつ、皆さんが活躍くださっている背景には、新卒メンバーを引っ張ってくれる存在が大きいと感じています。荒谷さんたちがしっかりサポートしてくれていなければ、新卒メンバーが短期間でスキル習得することはもっと難しかったのではないでしょうか。
荒谷:今は入社してから配属までの間に、プログラミングの基礎を習得する研修が用意されています。現場に来る段階で一定の素地が出来上がっているので、教える側としては進めやすいですね。育成にあたっては、自分が躓いたポイントや苦労した経験を思い出しながら、新卒メンバーそれぞれの状況に合わせたサポートをすることを意識しています。
高野:メンバー1人ひとりが成長してチーム力も上がってきていますね。大切にしたいマインドも、新卒やこれから加わる仲間に言葉にして伝えたいです。私が変わらずにエンジニアとして大切にしているのは、相手を尊重する姿勢です。メンバー同士だけではなく、クライアントに対しても信頼関係を構築することが何よりも重要だと思っています。
私たちはクライアントが思い描いているものを形にしているわけですから、クライアントから気付きや改善点について建設的な意見をいただくことで、よりベストなモノづくりを行うことができます。ご意見こそが私たちへのありがたい助言なのです。そういった助言をいただくためにも、クライアントの言葉をチーム全体で真摯に受け止め、より良いソリューションの提案や実装に繋げ、期待に応えることで信頼関係が強固になる。そのサイクルを回し続けていきたいですね。
荒谷:LTSは「人の可能性を信じ、自由で活き活きとした人間社会を実現する」というミッションを掲げています。入社時にこの言葉が私の心に強く響きましたが、今もその言葉の大切さを実感しています。クライアントも含め、人の可能性を信じて、私自身も成長し、より良いアウトプットを提供し続けたいと思います。
クライアントへの価値提供力を高めるために CI事業部としてできること
高野:今年度より、同じ事業本部内にコンサルティング部門とエンジニア部門が配置されました。これは本部内で一体運用を推進することで、クライアントへの価値提供力を高めることが目的にあります。私たちも視野を広げて、クライアントから望まれている価値や、この体制だからこそ生み出せる価値について考える必要が出てきています。まだまだ模索中ではありますが、チームとしての力を最大限に発揮し、提供価値を中心に据えながら新しいプロジェクトや技術に積極的にチャレンジしていくことが重要になるのではないでしょうか。
荒谷:これまでのプロジェクトでは、新しい課題に直面するたびにその場で対応しながら皆の力技で乗り切ることもありました。今はナレッジも溜まってきているので、開発のテンプレートや汎用性の高い仕組みを構築し、再利用できる体制を整えてチーム全体の生産性を向上させていける段階に来ていると思います。また、個人的にはアプリ開発に特化してきた経験を活かしながら、生成AIといった新しい技術を取り入れたプロジェクトにも積極的に挑戦していきたいです。さらに、新しいサービスの立ち上げ等、CI事業部のメンバーの想いを形にできるような取り組みにも貢献できたらと考えています。
高野:エンジニアだけではなく、コンサルタントが私たちのすぐ隣で活躍していますので、互いに学びを得つつ、個人としても事業部としても成長していければと思います。ただし、成長自体を目的とせずに、様々な専門性を持つメンバーとの連携を通じて、より高度な提案や新しい取り組みを実現して、プロジェクト全体としての付加価値を高めていきたいですね。
荒谷:私も、CI事業部としての専門性をさらに高めることが重要だと思いますし、これまで以上に自分たちが起点となって動いていくことが求められていると感じています。社内の知見をうまく結び付けながら、クライアントに対して真に価値あるものを提供していきたいと思います。
※記載内容は2024年10月時点のものです。